【OBS】ソースの設定・種類とフィルタの使い方|配信者向け

星詠れい
星詠れい

おはこんばんにちわ🎵

今回はソースの設定を一通り簡単にまとめてみました。

よかったら参考にしてみて下さい。

OBS Studio

ここではソースについて解説していきます。
その他総合的なOBSの設定については以下のサイトにて紹介させてもらっています。

OBS Studioの「ソース」の意味

配信上に表示できるものが「ソース」になります。
多くの「ソース」が存在し、テキスト、画像、アプリなどのウィンドウ、といった様々な種類の映像を同じ画面に表示可能です。
そして「ソース」内部では、レイヤーでできており、1枚ずつのレイヤーを積み重ねることで1枚の配信画面になります。
一番下では配信画面上では一番後ろの画面になっています。
そしてそれを上に重ねる度に上のレイヤーに透明なものがない限りはそのレイヤーにある画像が表示されるようになります。

なので基本的には、一番下には配信背景を載せることが多いでしょう。
そして、配信背景よりもさらに下にソースを置くとそれは配信画面上には映されなくなります。

レイヤーとは

構成要素が階層状に積み上がった構造になっている場合にそれぞれの要素をレイヤーと呼びます。

クリップスタジオやイラストスタジオなどのイラストソフトで、画像を載せる仮想的なシートのことをレイヤーということがあります。
1枚のイラストを任意の枚数の透明なレイヤーを重ねあわせたものとみなして、複数のレイヤーにそれぞれの要素を描いていくことがあります。

「ソース」でできること

できること
  • ソースの作成
  • ソースにフィルタを掛けられる
  • フォルダでひとつにまとめる
  • ソース・フォルダに色を付ける

ソースの一覧(デフォルトで組み込まれているもの)

アプリケーション音声キャプチャ

特定のアプリケーション・ウィンドウだけの音声を流すソースです。

1つのアプリケーション音声キャプチャにつき1つの選択したアプリだけの音声が流れるようになります。

ウィンドウキャプチャ

特定のウィンドウの画面を配信画面上に映したい時に使うソースです。

パソコンゲームでもゲームキャプチャの代わりに使えます。その場合、ウィンドウ画面に出るものは全てそのまま配信に流れることになります。

ゲームキャプチャ

パソコンゲームの画面を配信画面上に映したい時に使うソースです。

ウィンドウキャプチャでも同じように使えますが、違う点としてはSteamでのオーバーレイを表示するかしないかの設定などが追加されており、よりゲームに特化した設定ができるようになっている点になります。

シーン

他で作られたシーンを現在のシーンに表示することができるソースです。

ソースにシーンを載せることも実は可能になっています。
また、この方法の場合は複数のシーンで1つのソースをそれぞれ調整することはなく、1つのシーンだけで調整するのみで済むことになりますので、非常に便利な機能だと個人的には思っています。

特に効果が発揮されるのはトリミングが必要なソースになると思います。

テキスト(GDI+)

テキスト文字を配信画面上に表示することができるソースです。

テキストで追加することが可能です。
横に流れるスクロールみたいなものでもここで可能になります。
フィルタで「スクロール」を追加して設定すれば可能です。

ブラウザ

ブラウザで設定されたものをOBS配信画面上に表示するためのソースです。

基本的にはこの機能はよく使われます。
他のサイトの設定をOBS上で表示したい場合にはブラウザソースを設定しておく必要があります。
・Twitchのアラート機能
・StreamElements
・StreamLabs
・たぬえさ3
・時計
・Discordのチャットチャンネル
はブラウザソースを載せることが条件になります。

メディアソース

BGMや動画を流したい時に使うソースです。
MP4やAVI、MOVなどのビデオ拡張子ファイルを主に使うことができます。

メディアで音楽ファイルを選んで載せていきます。
時々あるのですが、音楽ファイルに画像がセットである場合があります。
この場合はフィルタで画面の透過率を100%にして透明にしておくと画像が見えなくなって音楽だけが流れてきますのでこちらもその都度設定していくといいでしょう。

映像キャプチャデバイス

外部デバイスを通じて配信画面上に映像を表示するときに使われるソースです。
外部デバイスの例として、「キャプチャーボード」「Webカメラ」があります。

キャプチャーデバイスを介してPCにゲーム画面、TV画面などを表示するときに使われます。
キャプチャーボードが必要になりますが、以下のゲーム機器であっても配信に流せるようになります。
・Switch
・PS4
・PS5
・Xbox

もうひとつは顔出し配信をする場合です。
顔出し配信をする場合では、Webカメラを使うかと思います。その場合でもここの設定を通して配信画面に流れるようにできます。

画像

JPGファイル、PNGファイルなどの画像イメージファイルを配信画面に取り込めるソースです。

配信画面に使われる例としては、以下のように多く考えられます。
・一枚絵イラスト
・配信背景
・オーバーレイ
・立ち絵
・ロゴ

画像スライドショー

JPGファイル、PNGファイルなどの画像イメージファイルを配信画面に取り込めることに加えて、スライドショー機能が追加されたソースです。

ファイルの中から画像を選んで画面上に載せることが可能になります。
配信背景はこの画像から追加していきます。

画像スライドショーについては、おすすめの方法としては、1つのフォルダにまとめて表示させたい画像を全ていれておいて、画像スライドショーでの設定の中で「ディレクトリを追加」を押してまとめて追加する方法があります。この場合では整理がしやすくなります。

画面キャプチャ

デスクトップ上の画面を配信画面上に表示するソースです。

モニター全体に表示されるデスクトップ上の画面を全て載せるために使われています。
基本的にはあまり使われることはないかと思います。

色ソース

特定の色で塗り潰された四角形の背景を作ることができるソースです。

テロップの背景や、配信の枠のぶちにちょっとしたオーバーレイを入れるみたいなそういう時に使われるかなと思います。

音声入力キャプチャ

マイクに入った音声を配信上に流れるようにするためのソースです。

これでマイクの設定をすることが可能になります。
ここでは特定のシーンに切り替えた時に配信されるマイク音声となります。
設定でのマイクとの違いはここになります。設定でのマイクは全部のシーンに必ず入るようになっています。

音声出力キャプチャ

パソコン上のブラウザやアプリ、OSなどから出てくる音が配信上に流れるようにするためのソースです。

・OSのシステム音
・ブラウザで開かれたYouTubeやNiconico、Twitchで流れてくる音声
・音楽メディアや動画メディアをWindows上の再生ソフトを使って流れてくるときの音声
・Discordの通話の音声
などがありますが、それらが全て一括して配信上に流れるといったものになります。
それぞれ単体で流したいと考えた場合には「アプリケーション音声キャプチャ」を使うことになると思います。

ソースを設定する際の注意点として

「トリミング」について

トリミングに関しては1つのソースに対してのトリミングは1つのシーンしか反映されません。
例えば、「配信シーン:雑談」と「配信シーン:ゲーム画面」でそれぞれ全く同じソース「ウィンドウキャプチャ」の画面を設定しているとします。
「配信シーン:雑談」でトリミングをしたものに関しては「配信シーン:ゲーム画面」ではトリミングされていません。
「配信シーン:ゲーム画面」でも同じようにトリミングをしていく必要があります。

ソースに対するフィルタ設定(デフォルトで組み込まれているもの)

フィルタの一覧
  • イメージマスク/ブレンド
  • カラーキー
  • クロップ/パッド
  • クロマキー
  • シャープ
  • スクロール
  • スケーリング/アスペクト比
  • ルマキー
  • レンダリング補正
  • 色補正

イメージマスク/ブレンド【画面切り抜き】

任意の形に映像を切り抜き、一部を隠して透明にできるフィルタです。

切り抜き用の画像と合成することによって、透明にする部分としない部分を分けることが可能になります。

カラーキー【透明化フィルタ】

指定した色の「輝度」を基準に透明化するフィルタです。

・白黒画像を使って透過したい場合に使います。

クロップ/パッド【画面切り抜き】

画像・映像などを切り取りたい場合に使われるフィルタです。


ただ、もっと簡単にできる方法があるので、フィルタで開かれたクロップ/パッドを使うことはないかもしれません。
配信画面上で、ALTを押しながら赤い枠の赤い四角形の部分を動かすと映像のアスペクト比は変わらずトリミングすることができます。

クロマキー【透明化フィルタ】

指定した色の「色相」を基準に透明化するフィルタです。

・指定した色(白黒以外)を使って透過したい場合に使います。

シャープ【映像の補正】

「映像のくっきりさ」を調整することができるフィルタです。

映像や画像のエッジ(境界線や細部)を際立たせて、視覚的に鮮明に見せる効果を持つものになります。
数値が低いほどぼやけて、数値が高いほどくっきり見えるようになります。
初期設定では「0.08」になっています。「0.3」を超えるとはっきりとくっきりさが目立つようになるかなと思います。

ただ、基本的にはあまり使われることはないと思います。

スクロール【映像の補正】

文字や映像などを横に移動したり、縦に移動したりすることが可能になるフィルタです。

速さを調整することも可能ですし、スクロール範囲を指定することも可能です。
同じものをずっと途切れずに流し続けたい場合でも「ループ」で流し続けることができます。

スケーリング/アスペクト比【映像の補正】

選択されたソースに対し、デフォルトのスケーリングフィルタを上書きするフィルタです。

16:9の画面の中に4:3のアスペクト比のゲームを取り入れたい場合に使われます。
16:9と4:3では解像度が異なりますので、有効に使えるかなと思います。

ただ、基本的には使われないものだと思います。

ルマキー【透明化フィルタ】

ルミナンスキーとも言われます。
輝度(明るみ)から背景を抜いて、透過していくフィルタです。

基本的にはあまり使われない機能ですが、カラーキーやクロマキーでできなかった場合にルマキーでもしかしたらなんとかなれることがあります。

レンダリング補正【映像の補正】

映像に遅延をかけられるフィルタです。

顔出し配信をする場合に、顔出しの映像と音声がずれてしまうことがあるかもしれません。
もしくはVTubeを使っている場合でも動きと音声がずれることがあるかもしれません。
その時に使われるのがレンダリング補正で、顔出しの映像のソースに補正を与えることによって映像だけに遅延をかけることが可能です。

色補正【映像の補正】

画面を明るくしたり暗くしたりする等、画面そのものの色の補正をかけることができるフィルタです。

画面が暗い場合などで色味を調整したい場合に使います。
設定の中では「ガンマ」「コントラスト」「輝度」の3種類が主に使われるかなと思います。

透過したい場合でも「不透明度」で調整することが可能になっています。

フォルダ機能

「グループ化」で一連のソースをひと纏まりのフォルダとして使えるようになります。
これまで通り中のソースをそれぞれ個別に表示/非表示にすることは可能ですが、フォルダ化することによって、フォルダそのものに表示/非表示の選択ができるようになります。
中のソースを全てまとめて非表示にしたいとした場合でも使えるようになります。

また、フィルタも一括でかけられるようになります。フォルダにフィルタをかけることによって、フォルダ内のソース全てにフィルタが全部かかるようになります。

色分け機能

フォルダやソースを色で分けることができます。
種類別に色を付けていくことによって色で視認できるので即座に情報が得られやすく見やすくなるといった効果があります。

・よく編集するソース:赤
・ゲーム画面や顔出しカメラ:黄
・配信背景やオーバーレイ:紫
・BGMや音楽:青
みたいに使い分けて色を付けるとわかりやすくなるかもしれません。

プラグイン追加

Bongobs Cat

VLCビデオソース

動画を配信内で流す場合に、通常プラグインなしでOBSのソースでできることといえば、「メディア」だけだと思います。
この「メディア」は1つの動画ファイルしか指定できないのです。
複数の動画ファイルを指定して、すべて流すといったことができません。

それを解消するのが「VLCビデオソース」というプラグインになります。
外部ソフトウェアの「VLCメディアプレイヤー」をパソコンに導入することによってOBSに「VLCビデオソース」のソースが追加されるようになります。

参考ブログサイト

かなり詳細にまでにわたり細かく説明されているようです。
ここでわからなかった部分についてはこちらで確認してみるといいかもしれません。

おわりに

この記事で参考になりましたら、ぜひともフォローしてください!
色々書かれていますが、あくまでも一例ということで皆様のOBSの構築への一つの参考となっていただければと思います。

OBS 総合まとめ

OBSの基本設定

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