【OBS】便利な使い方と設定のガイドブック|配信者向け・Twitch

星詠れい
星詠れい

おはこんばんにちわ🎵

今回はOBSの設定を一通り簡単にまとめてみました。
OBSでの設定での基本と、便利なプラグインについても簡単に紹介していきます。
ここではTwitchの配信を考慮したものがメインとなっておりますが、他配信サイトでも同じ考え方になると思います。一部の設定で異なるか使えないかになってしまいます。

よかったら参考にしてみて下さい。

目次

OBS Studio

まずOBS Studioをインストール・ダウンロードをしましょう。
OBS StudioはPCで配信するなら定番の配信ソフトとなっております。
多彩なプラグインもあり、ブラウザによって他配信補助サイトからブラウザソースを貼り付けることによってOBSの配信画面に様々な表示ができるようになることも強いです。

OBS Studioの設定手順

プロファイルの名前を決める
プロファイルの設定を色々決めていく

Twitchとの連携
映像の設定(解像度とビットレート)
音声の設定(デスクトップ音声とマイク入力)

シーンコレクションの名前を決める
シーンをいくつか決めていく

Twitch配信用
・OP画面
・ゲーム画面
・雑談画面
・離席画面
・ED画面

各シーンに合ったソースを入れていく

・ゲーム画面
・配信背景イラスト
・オーバーレイ
・ブラウザ

シーン別に音声ミキサーを調整していく

・マイクの調整
 ・フィルタを入れる
・ゲームの音量の調整

シーントランジションを決める

カット
スティンガー

ここから動作確認をしていく

完成したら追加で欲しいプラグインを検討する(しなくても良い)

プロファイルを設定する

使用GPU等設定例備考
NVIDIA/GeForceNVIDIA NVENC H.264(new)基本はコレ
AMD/RadeonH264/AVC Encoder (AMD Advanced Media Framework)
AMD HW H.264
基本はコレ
CPUx264GPUよりCPUが新しい場合はあり
「出力」⇒「配信」タブでの設定
エンコーダ設定は上記から選択
設定内容設定例備考
レート制御CBR(固定ビットレート方式)基本はコレ
ビットレート6000
キーフレーム間隔2基本はコレ
プリセットMax Quality or Quality
P5:Slow(高品質)
チューニング高品質基本はコレ
マルチパスモード1パスCBRは1パス
VBR時は2パス
プロファイルhigh
Look-aheadoff基本はコレ
心理視覚チューニングon基本はコレ
GPU0基本はコレ
最大Bフレーム2基本はコレ
「出力」⇒「配信」タブでの設定の方法
設定内容設定例備考
基本(キャンバス)解像度1920×10801080p
出力(スケーリング)解像度1280×720720p
縮小フィルタランチョス基本はコレ
FPS共通値6030との選択
「映像」での設定の方法
設定内容設定例備考
サンプリングレート48khz基本はコレ
映像で使われるサンプルレートが48khzだから
チャンネルステレオ基本はコレ
大抵のプラットフォームはステレオだから
デスクトップ音声無効他の画面で開いている音声を配信に載せたくないならコレ
マイク音声無効各自それぞれのマイクの設定から
「音声」での設定の方法
設定内容設定例備考
映像ビットレート5872Kbps
音声ビットレート128Kbps320Kbpsまで(基本は128Kbps)
各ビットレート設定
Twitchのビットレートについて

よくはわかっていませんが、ビットレートについてはTwitch公式でのサポートの記述に書かれている通りですと、あくまでも推奨ビットレートが6000Kbpsであって、上限ビットレートが6000Kbpsと書かれてないようです。
実際はもっと余裕をもってビットレートが用意されているだけであって、少しビットレートがオーバーしても配信は動くんじゃないかなと思います。でも、これは確定した情報ではないのでそれぞれの判断になります。

おそらくですが、パートナーの推奨と言われている9000Kbpsまでは耐えられるんじゃないかなと思います。
ただ、アフィリエイトでも6000Kbpsを超えるとブラックアウトした(配信画面が真っ黒になる)っていう情報もあったのでよくわからないのが現状です。

シーンを設定する

配信中の画面を一瞬で切り替えることができる機能が「シーン」になります。
複数の場面のシーンを予め用意しておくことで、それぞれの場面に最適な配信画面を一瞬で切り替えることができるようになります。
例えば、雑談するときの画面とゲームするときの画面ではゲームによっては変えたいといったことがあるかもしれません。
その場合には1つのシーンだけに集約するよりは別々にシーンを作っておくといいことが多いです。

シーンの使い分け
  • 配信シーン01.オープニング
    ・オープニング用背景イラスト
  • 配信シーン02.雑談用
    ・ゲーム画面
    ・背景画面(コメント欄など)
  • 配信シーン03.ゲームプレイ用
    ・ゲーム画面
    ・装飾イラスト
  • 配信シーン04.離席用
    ・離席用背景イラスト
  • 配信シーン05.エンディング用
    ・エンディング用背景イラスト
    ・エンドロール

ソースを設定する

配信上に表示できるものが「ソース」になります。
多くの「ソース」が存在し、テキスト、画像、アプリなどのウィンドウ、といった様々な種類の映像を同じ画面に表示可能です。
そして「ソース」内部では、レイヤーでできており、1枚ずつのレイヤーを積み重ねることで1枚の配信画面になります。
一番下では配信画面上では一番後ろの画面になっています。
そしてそれを上に重ねる度に上のレイヤーに透明なものがない限りはそのレイヤーにある画像が表示されるようになります。

なので基本的には、一番下には配信背景を載せることが多いでしょう。
そして、配信背景よりもさらに下にソースを置くとそれは配信画面上には映されなくなります。

レイヤーとは

構成要素が階層状に積み上がった構造になっている場合にそれぞれの要素をレイヤーと呼びます。

クリップスタジオやイラストスタジオなどのイラストソフトで、画像を載せる仮想的なシートのことをレイヤーということがあります。
1枚のイラストを任意の枚数の透明なレイヤーを重ねあわせたものとみなして、複数のレイヤーにそれぞれの要素を描いていくことがあります。

基本的なソースの使い方と順番
  • 立ち絵(画像)
  • ゲーム画面&音声(ゲームキャプチャ&アプリケーション音声キャプチャ)
  • オーバーレイ(画像)
  • 背景イラスト(画像)
  • マイク音声(音声入力キャプチャ)
  • BGM(メディアソース)

OBS以外で作られたオーバーレイ等をOBSに表示させる

「ブラウザ」

基本的にはこの機能はよく使われます。
他のサイトの設定をOBS上で表示したい場合にはブラウザURLを設定しておく必要があります。
・Twitchのアラート機能
・StreamElements
・StreamLabs
・たぬえさ3
・時計

・Discordのチャットチャンネル
はブラウザURLを載せることが条件になります。

ゲームの画面を配信に流れるようにする

「ウィンドウキャプチャ」
「ゲームキャプチャ」

「ゲームキャプチャ」でも可能です。
「ゲームキャプチャ」を使う場合は専用シーンを作ってその中にゲームキャプチャで登録しておくといいと思います。
そしたら、専用シーンをソースにして配信用シーンに組み込んでいきましょう。

シーン①「配信画面:ゲーム」⇨ソース「ゲーム画面:DBD(シーン)」
シーン②「ゲーム画面:DBD」⇨ソース「DBD画面(ゲームキャプチャ)」

ゲームの音声を配信に流れるようにする

「アプリケーション音声キャプチャ」

特定のアプリケーションから音が流れるようになります。
・ウェブブラウザでYouTubeやNiconico、Twitchの音だけを拾いたい
・ゲームの音声だけを拾いたい
・Discordの会話の音声だけを拾いたい
などといった場合で、個別に設定することによって特定のものだけの音声を配信上に流してくれるようになります。

「アプリケーション音声キャプチャ」
「音声出力キャプチャ」
の違いについて

アプリケーション音声キャプチャ:特定のアプリケーションからの音声を拾う
音声出力キャプチャ:PC上の音声を全て拾う(基本的には)

デスクトップ上の他画面を配信に流れるようにする

「ウィンドウキャプチャ」

特定のウィンドウだけを載せる場合はこれを使います。
さらに、映す範囲を指定したい場合はALTキーを押しながら赤い枠を移動させることによってトリミングが可能になります。

「画面キャプチャ」について

「画面キャプチャ」は基本的には推奨しません。デスクトップ上の画面全体を映す機能にはなっています。
これは思わぬトラブルにつながる可能性が高いかなと思います。PC上の個人情報が映る可能性も考えられますので、可能であればウィンドウキャプチャで画面を映すのがいいでしょう。
その場合でも、画面上に個人情報が映らないかも確認した上で調整していきましょう。

マイクの音声を配信に流れるようにする

「音声入力キャプチャ」

※これを設定する場合は、必ず設定のマイク音声を無効にしてください。
そうしないと、声が二重になってしまいます。
・プロファイル設定で規定としたときの「マイク」
・ソース「音声入力キャプチャ」で設定した「マイク」
というように同じ音声入力の音量ミキサーが2つ存在することになります。

これでマイクの設定をすることが可能になります。
マイクの設定をしたら場合によってはフィルタも設定してみましょう。

イラストや背景、オーバーレイ等を配信画面に載せたい

「画像」
「画像スライドショー」

ファイルの中から画像を選んで画面上に載せることが可能になります。
配信背景はこの画像から追加していきます。

画像スライドショーについては、おすすめの方法としては、1つのフォルダにまとめて表示させたい画像を全ていれておいて、画像スライドショーでの設定の中で「ディレクトリを追加」を押してまとめて追加する方法があります。この場合では整理がしやすくなります。

文字を表示したい

「テキスト(GDI+)」

テキストで追加することが可能です。
横に流れるスクロールみたいなものでもここで可能になります。
フィルタで「スクロール」を追加して設定すれば可能です。

BGM音楽や動画を配信上で流したい

「メディア」

メディアで音楽ファイルや映像ファイルを選んで載せていきます。
時々あるのですが、音楽ファイルに画像がセットである場合があります。
この場合はフィルタで画面の透過率を100%にして透明にしておくと画像が見えなくなって音楽だけが流れてきますのでこちらもその都度設定していくといいでしょう。

音声ミキサーを設定する

ここではマイクの音量やゲームの音量、BGMの音量などを設定することができます。
また、それぞれに対してフィルタを設定することで音質を安定させたりすることも可能です。
特にマイクに関しては必ずフィルタはあったほうがいいでしょう。
マイクは素の状態だとおそらくですが、PC本体から出るわずかな雑音、生活音、キーボードタッチの音などがとても小さいですが入ってしまう可能性があるので、それらを排除した上で自身の声だけを拾うといった設定をしたい場合ではフィルタを設定する必要があります。

マイクのフィルタ設定

マイクのフィルタ設定まとめ
  • 1.ノイズ抑制
  • 2.ゲイン
  • 3.ノイズゲート
  • 4.コンプレッサー
    1~4までを上から順番に必ず入れるようにしましょう

1.ノイズ抑制

設定内容設定例備考
抑制レベル(dB)-5
マイクのノイズを抑制するための設定

2.ゲイン

設定内容設定例備考
ゲイン(dB)5
マイク音量を調整するための設定

3.ノイズゲート

設定内容設定例備考
閉鎖閾値(dB)-32開放閾値の-5dB程度
開放閾値(dB)-26-26dB~-20dBの間くらい
動作開始時間(ミリ秒)25
保持時間(ミリ秒)200
解除時間(ミリ秒)150
小さな音を入力しないようにする設定

4.コンプレッサー

設定内容設定例備考
比率(X:1)1010で基本は問題ない
閾値(dB)-18-20~-18がいいらしい
アタックタイム(ms)66msがちょうどいいらしい
リリースタイム(ms)6060msでいいらしい
出力ゲイン0
サイドチェーン/ダッキングソースなし
音割れを防止する設定

シーントランジションを設定する

まずはOBSでデフォルトで用意されているものの紹介です。

シーントランジションの種類
  • カット
  • フェード
  • スワイプ
  • スライド
  • スティンガー(おすすめ)
  • カラーにフェード
  • 輝度ワイプ

もしも自分で用意した素材を使いたい場合は「スティンガー」を設定します。
これは動画素材をトランジションで使える機能です。

細かい設定の違い

プロファイルシーンコレクションシーン切り替え
配信中の切り替えできないできるできる
配信サイトの設定配信外で設定できるできないできない
音声の全体の設定配信外で設定できるできないできない
映像の全体の設定配信外で設定できるできないできない
シーンできない新しいシーンコレクションに
合わせて変わる
切り替えれる
ソースできない新しいシーンコレクションに
合わせて変わる
移行先シーンに合わせて変わる
音声ミキサーできない切り替えられる設定はそのまま
トランジションできない新しいシーンコレクションに
合わせて変わる
設定したもので切り替える
細かい設定の違い

プロファイル

配信サイトの設定(Twitch、YouTube、その他配信サイト、録画)
音声の全体の設定(デスクトップ音声やマイク入力)
映像の全体の設定(キャンバス設定、ビットレート)
全てここで行われます。

シーンコレクション

音声ミキサーの設定が異なる(ミュートではなく、音量を調整したい場合)ときは、
シーン切り替えの場合では音量設定がそのまま引き継いでしまうので不可能です。
代わりにシーンコレクションで音量を切り替えることが可能になります。

シーン切り替え

基本的にはこちらでシーンを切り替えるのがいいと思います。
OBS画面上にシーンの一覧が見えることもあり、視認性がとてもいいです。

星詠れいの設定のまとめ例

ここでは星詠れいが実際に行っている設定の一部をまとめてみました。
参考になっていただければ幸いです。

音声の設定について

星詠れいは基本的には「デスクトップ音声」と「マイク音声」についてはどちらも「無効」にしています。
デスクトップ音声はデスクトップ上の他の画面からの音声もすべて拾って流れてしまいます。配信の棒読みちゃんなど以外の他の画面の音声を聞きながらということをすると無効にしない限りは流れてしまうのでそれを防ぐために「無効」にしています。
また、マイク音声についてはシーンによってはマイクの音声を入れなくていいものがあり、例えば離席時ではマイクの音声は基本的には要らないかなということがあります。もし設定での音声をONにしていると離席時にはボタンか何かでいちいちクリックなどして音をミュートする必要が出てきます。そうならないように、設定での音声を「無効」にしたうえで、ソースとして音声入力キャプチャでマイク音声を設定することでシーン別に必要なものと必要でないものを分けて入れています。
そうすることによって、ボタンか何かでクリックする必要がなくなり手間が1つ減りますので楽になります。

「デスクトップ音声」「マイク音声」を無効にした場合に忘れてはいけないこと

必須
・「音声出力キャプチャ」でゲームの音声が入っているかどうか
・「音声入力キャプチャ」でマイクの音声が入っているかどうか
任意
・「音声出力キャプチャ」で棒読みちゃんの音声が入っているかどうか(棒読みちゃんを配信に流したい時)
・「音声出力キャプチャ」でDiscordのVCの音声が入っているかどうか(コラボ時)

OBSのシーンとソースのまとめ

こちらでは「シーン」機能をうまく活かした設定方法になります。
「シーン」をうまく使うことによって整理がしやすくなる他、配信が軽くなる可能性も少しあります。(確実ではないですが)
よかったら参考にしてくれると幸いです。

棒読みちゃん&わんコメ

棒読みちゃんの音声を配信に載せるために

大前提として、わんコメと棒読みちゃんの連携を済ませたうえで
①デスクトップ音声が既定の場合
⇒そのまま配信に流れるので、特に設定することはないです。強いていうなら音量の調整くらい。
②デスクトップ音声が無効の場合
⇒そのままだと配信に流れないのでソース「音声出力キャプチャ」で棒読みちゃんを追加します。

ただし、その場合要注意事項として棒読みちゃんをそのまま音声出力キャプチャに設定するべきではありません。
棒読みちゃんの中での音声出力デバイスで選択したデバイスに合わせておく必要があります。そしてOBS内でのソースで音声出力キャプチャでデバイスを合わせておきます。

音声認識字幕ちゃん

ここでは音声認識字幕ちゃんを用いた配信画面上に字幕を載せる方法について解説しています。
私自身の別途な設定方法も記載しているので、もしよかったら見て行ってくれるとうれしいです。

画像認識でシーンを自動で切り替える【プラグイン】

こちらでは配信画面上やゲーム上での画像のパターンを一致した場合に自動でシーンを切り替えるといった配信補助機能を使ってみようといったものになります。
オート化するので一部省略可能になりますし、シーンの切り替えを忘れてしまいましたといった放送事故が減ることもあるかもしれません。もし興味を持っていただけたらぜひ参考にしてくれるとめちゃ嬉しいです。
個人的にこの記事は力を入れており、かなりの出来になっていると自負しています!

たぬえさ3

関連記事でも載せていますが、ここでもブラウザでローカルファイルを追加する必要があります。
ローカルファイルでの「forOBS3.html」をブラウザで追加します。

キーボードマウス可視化【プラグイン】

OBSのプラグインの1つとして無料で提供されています。
猫ちゃんが可愛いので配信に華を添えてくれることでしょう。

その他にやっておくといいこと

可能であれば、配信用フォルダをデスクトップに作成しておくといいと思います。
配信用の画像イラストや音声ファイルを1つのフォルダに全てまとめておくと整理が楽ですし、たぬえさ3でも可能であれば同じ記憶媒体上にあるほうが望ましいということです。記憶媒体というのはSSDやHDDのことです。
とはいえ、ここは個人それぞれの自由ですので、それぞれが最適だと思ったまとめ方で大丈夫だと思います。

Stream Deckの導入

Stream Deckというデバイスを用いてボタンを押していくことで、自動でOBSの操作をやってくれるといったものもあります。
これが実は便利で、マルチアクションという機能が特に配信を助けてくれるものになってくれることでしょう。少々値段が張りますが気になったら見て行ってみるといいかもしれません。

次ページは各種サイトからのOBSへの導入例です。

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