【VTube Studio】要注意!背景透過されたLive2Dのみの動画の作り方と再生

星詠れい
星詠れい

おはこんばんにちわ🎵

VTuberとして配信を始めたいと考えた方向けに
今回は背景透過されたLive2Dの動画撮影について説明していこうと思います。

よろしくお願いいたします。

はじめに

この記事では背景透過した動画を作りたいと思った方向けに解説していくものになります。
ですが、検証をしていくうちに壁に何度も当たってしまったのでその部分をすべて解決できるように理由を探して作ってきました。
よければ最後まで見ていってくれると嬉しいです。

VTuberになるまでの全ての流れについてはこちらに記載しています。
また、VTube Studio各記事へのリンクも記事内にありますのでぜひご覧になってください。

透過について

背景を透過するということは、アルファチャンネルが存在するということです。
アルファチャンネルは聞き慣れない言葉かもしれませんが、RGBの色情報に透過の情報を加えたA(アルファ)を付け出したのが該当します。RGBAと言われています。

静止画だと、PNG形式があります。同じ静止画でJPG形式はアルファチャンネルは対応されていないので無理です。
それが動画でも同じようにあるということになります。これは大前提で覚えておきましょう。

用語:アルファチャンネル

デジタル画像処理において、透過度の情報を扱うために用意された補助的なデータ領域

通常のRGB方式では赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の3種類の各色の強さを組み合わせて色を表現します。
(255,255,255)は白、(255, 0, 0) は赤、(0, 0, 255) は青、(0, 255, 0) はライム、と表現されています。

それに追加される形で、その画素がどのくらい透けているかを表す「アルファ値」を格納します。
Alphaの頭文字のAを入れて、RGBA方式と言われています。
アルファ値はパーセンテージとして0%-100%、数値として0-255の256段階で示すことが可能です。
0に近くなるほど透明化され、255に近くなるほど不透明のままです。
RGB方式での(255,255,255)とRGBA方式での(255,255,255,255)や(255,255,255,1)、(255,255,255,100%)は全く同じです。
一番右の4番目の数値が省略されているだけで、同じになります。

使えるファイル形式はPNG形式かWebm形式、Mov形式など色々とあります。
画像では基本、PNG形式を使います。
映像系では最も軽いのはWebm形式と言われています。

背景透過した動画を作る場合

作成することは可能でした。
ですが、注意がとても必要になる内容です。

背景透過した動画を作る場合

一般的に流通されているコンテナフォーマットの「mp4」形式では不可能です。
「mp4」形式ではアルファチャンネルは対応されていませんでした。

では、何が使われているのかというと、Apple社開発のコンテナフォーマットの「mov」形式です。
背景透過の可能な動画を収めるコンテナフォーマットが「mov」形式(QuickTime file format)しかないからです。
そして映像エンコーダも一部の形式に限られており、アルファチャンネルを含めた形式にしないといけないようです。
代表的なのが、「PNG」形式です。
カラーフォーマットも「RGBA」というふうにアルファチャンネルが必要です。

背景透過した動画を再生する場合

多くの方が使用しているであろうWindows製品でのパソコンで再生する場合には注意が必要になります。
Apple製品(Mac OS)ではおそらく再生は可能です。
星詠れいは所持していないので確認はできませんが、きっと再生可能です。
理由はmov形式はApple社が開発したものなのでMac OSに再生可能な動画エンコーダとして入れていないと不自然だからです。

現行Apple製品(MacOS)に搭載されている標準動画再生ソフトは「QuickTime Player」です。

背景透過した動画を再生する場合

動画を再生する場合には特に注意が必要です。
まずWindowsを使われている場合には、基本的には再生できないと考えてください。

Apple製品(Mac OS)のQuickTime Playerで動画を再生する必要があるようです。
注意が必要なのはWindowsのQuickTimeでは再生は無理です。
そもそもWindowsに対するQuickTimeのサポートが終了していますし、アンインストールが推奨されているので既にWindowsのソフトとしては存在しないのではないでしょうか。

Apple製品(Mac OS)のQuickTime Playerで再生する際に友達から指摘され気付いたことですが、
PNG形式での映像エンコーダ形式は既に対応されてませんでした…。
その点から考慮して「Prores」形式での動画エンコーダを採用する必要があるかもしれません。

OBS Studioのシーントランジションで再生

Windows版でOBS Studioを使われている方は、シーントランジションで確認する方法があります。
シーントランジションを使われている方はわかるかもしれませんが、基本mov形式しか存在していません。

mov形式でしか透過された動画を作ることが不可能だからでしょう。
なので作成した動画を確認したいとした場合にはシーントランジションでmov形式動画を指定して再生をしてみるのもひとつの方法になります。

Windowsで再生できるソフト

Windows版でも何かのソフトで再生して確認できないか探してみました。
その結果として、1つのソフトを発見しました。

背景透過した動画を再生できるソフトとしては「Blender」があります。
これはWindows版でも再生できることは友達を通じて確認済です。

OBS StudioにVTube Studioの画面を流す

次の紹介記事でSpout2の導入が書かれていますので、基本的にはこの通りに進められれば大丈夫です。

Spout2の導入後は次のようにやっていきます。

「Spout2 Capture」を選択する

ソースの「+」を押して「Spout2 Capture」を選択する

プロパティ

「Spout Senders」を「VTube Studio Spout」に変更する
(※VTube StudioでSpout2をONにしましょう)
「Composite mode」を「Default」に変更する

動画を撮る

動画を撮影する際には3つのやり方があります。

1つ目は、
他ソフトでさらに編集する場合は、グリーンバックやブルーバック等で、1色の背景を映して、そのうえにLive2D(VTube Studioから送られた映像)を載せて動画録画することでも大丈夫です。
作った録画ファイルを動画編集ソフトに入れて、クロマキーで色を指定して背景の色を透過していくやり方になります。

2つ目は、
OBS Studio側で背景を別途自分で用意して、そのうえにLive2D(VTube Studioから送られた映像)を載せて動画録画することも可能です。

3つ目は、
背景透過を可能にしたプロファイル設定を作っておきます。
そのうえでソースではVTube Studioだけになったものを録画していくのです。

ver1.OBS Studioでグリーンバックの動画を撮る

動画編集ソフトでクロマキーが使えるのであれば、グリーンバックやブルーバックで録画する方が手間少ないかもしれません。
このやり方だと背景透過されたVTuberの動画は動画編集ソフトを経てからでないと出来ないのですが、まぁこの場合ですと動画編集ソフトで改めて編集し直すことになるので大した影響はおそらくないと思います。

インフォメーション
ソース一例
タイトル内容備考(ソース)
VTube StudioVアバターの動きを反映するSpout2
グリーンバックRGBの0,255,0で画面全体を埋め尽くす色ソース
ソース一例

ver2.OBS Studioで背景イラストを予め用意して動画を撮る

こちらのやり方でも可能です。
むしろこれが一番楽じゃないかなと思います。

背景を透過して作るといったことにこだわりがないのであればこのやり方で十分だと思います。

インフォメーション
ソース一例
タイトル内容備考(ソース)
VTube StudioVアバターの動きを反映するSpout2
背景イラスト作成してもらったイラストを映す画像
ソース一例

ver3.OBS Studioで背景を透過した動画を撮る

一応やり方を記載します。
これは他の方が載せていた内容を編集し直したものになります。

インフォメーション
ソース一例
タイトル内容備考(ソース)
VTube StudioVアバターの動きを反映するSpout2
ソース一例

VTS以外は何も入れない状態にします。
ソースの設定以外に必ず必要なプロファイル設定は次の段落で説明していきます。

OBS Studioでのプロファイル設定(ver3をやる場合)

プロファイルを新規作成する。

設定内容が大きく変化するので、配信をしている場合は別途新しくプロファイルを作っておいた方がいいです。
配信する用のプロファイルと別にすることでトラブルをなくすことができます。

「設定」を開く

プロファイルの設定を開いていきます。

詳細設定での項目切り替え

「詳細設定」に移動します。

映像
「カラーフォーマット」を「BGRA (8-bit)」に変更します。
「色空間」を「sRGB」に変更します。

出力での項目切り替えpart1

「出力」に移動します。
「出力モード」を「基本」から「詳細」にします。

出力での項目切り替えpart2

「詳細」で「録画タブ」を開く。
「種別」を「標準」から「カスタム出力 (FFmpeg)」にします。

出力での項目切り替えpart3

FFmpeg設定
「コンテナフォーマット」を「mov」にします。
「映像エンコーダ」を「png」「Prores」にします。

通常ではPNGで問題ないです。
Macで再生する場合はProresが必要になる程度です。
動画編集ソフトに入れるとかだけであればPNGで大丈夫です。

プロファイルの設定は完了

以上で設定が完了しました。
次に録画をしていきます。

背景を透過しての動画録画について

背景を透過しての動画録画はOBSのバージョン30.1.2の時にやってみました。
うちの環境では録画は出来ても、再生が出来ませんでした。

Windows11を使用しているので背景が透過された動画の再生については基本できなさそうです。

録画したものを再生する時に必要なソフトがありますので、気をつけてください。
基本的にはOBS Studioのシーントランジション内で再生しましょう。
その他にはWindows版であれば、Blenderです。
現状それ以外のWindowsに搭載している再生ソフトでは再生できません。

参考ブログサイト&X(Twitter)

併せて読むと便利

こちらではスクリーンショットでのやり方を説明していきます。

こちらでは表情を固定したいときの表情ファイルエディタの使い方を説明していきます。

フォーマットについて

こちらは単なるまとめなので、気になる方だけ見て頂ければ大丈夫です。

コンテナフォーマット

タイトル拡張子正式名称備考
AVI.aviAudio Video InterleaveMicrosoftが開発したWindowsの標準動画形式
MPEG4.mp4ながい最も一般的な動画ファイル形式
QuickTime file format(MOV)がベースとなっている。
MOV.movQuickTime file format
これが正式名称です
Appleが開発したMac標準動画フォーマット
WMV.wmvWindows Media VideoMicrosoftが開発した動画形式で、ストリーミング配信を前提として作られています。
MPEG2.mpgながい張子「.mpg」で表されるのはMPEG2-PSです。高い互換性があり、パソコンで再生が可能。
MKV.mkvMatroska Video正式名称を「Matroska(マトリョーシュカ)」幅広いコーデックに対応した動画フォーマット
オープンなフォーマット
FLV.flvFlash VideoAdobeの「Flash Player」が開発し、サポートしている動画フォーマット
2020年でサポートが終了したため、現在は利用ケースが減っています。
ASF.asfAdvanced Systems FormatAVIの良い点をそのまま引き続き、デメリットを改善したAVIの後継タイプ
キャプション

映像エンコーダ(映像コーデック)

タイトル正式名称備考
MPEG-1長文すぎる
MPEG-2長文すぎるビデオCD用に作られたMPEG-1を更に高画質にしたコーデック
MPEG-4長文すぎるモバイル対応した映像規格として開発されたコーデック
H.264Advanced Video Coding(AVC)「H.264|MPEG-4 AVC」「MPEG-4 AVC|H.264」と表記される
H.265High Efficiency Video Coding (HEVC) H.264の後継動画圧縮規格
H.266Versatile Video Coding (VVC)H.265の後継動画圧縮規格
VP9不明Googleが開発しているオープンでロイヤリティフリーな動画圧縮コーデック
AV1AOMedia Video 1GoogleはVP10を開発していた。
しかし、2016年に公開されたAV1(AOMedia Video 1)に組み込まれた。
キャプション

音声エンコーダ(音声コーデック)

タイトル拡張子正式名称備考
AAC.aacAdvanced Audio Coding現在多く使われているコーデック
MP3の後継フォーマットとして策定され、一般的にAACは同程度のビットレートであればMP3より高い音声品質を実現している。
MP3.mp3MPEG-1 Audio Layer-3
MPEG-4 ALS.mp4MPEG-4 Audio Lossless Coding
キャプション

おわりに

動画の撮影方法について解説していきましたが、理解できたでしょうか?
今回はかなり難しくなってしまって申し訳ありません。
再生できる条件がかなり限られたり、アルファチャンネルが作成可能な条件を探していくのも大変でした。
参考にできましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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星詠れい
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こちらは主に活動しているTwitchのチャンネルです。
こちらの方で配信を行っています。

基本的にはアーティストを使って世界1位のカラスダウン数を目指していくというものになっています。
星詠れい自体はリアルの方で発達障害や社会不安障害などを抱えており、一般的に言うとものすごく人見知りします。そしてあまりしゃべらないような人です。
配信でも基本的には自発的に話すようなことはしないのですが、話題を振って頂いたら基本的にはお返しするように頑張っています。

他の多くの配信者のようにおしゃべりが得意といったそういった特徴は持ち合わせていません。
そこで配信にとっては不利になってしまいます。
それでもDBDのアーティストって楽しいんだよという魅力を伝えていくために活動しています。
よければぜひ遊びに来てください。お待ちしています!

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こちらはYouTubeの星詠れいのチャンネルになります。
こちらでは、配信での切り抜きがメインとなります。
主にプレイするゲームはDead by Daylightです。その中でもアーティストのみを使っています。

主に取り扱う切り抜きは以下の通りです。
・全滅をとるのに非常に大変だった試合
・難易度の高いチェイス中2連カラスを達成した試合
・一人でも通電後に逃げられた人がいた試合
になります。他の方とは異なる形のものをあげていきます。
星詠れいは負けても全然問題ないですし、それも魅力の1つだと思っています。
むしろ、負けた試合から何かを学べることも大事だと思いますので恥など感じず公開していきます。

よかったらYouTubeのチャンネルを登録してくれると嬉しいです。
よろしくお願いします。

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